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Pierce 

彼の唇が
私の左耳を優しく愛撫した


少しくすぐったくて
逃れようと試みた




待ってルナ・・・動かないで


彼はそう言って指先で
耳たぶをなぞった

彼はしばらく私の耳たぶの感触を味わっていた・・・



そして・・・



ルナ・・・
触って・・・



私の左手をとり
左耳にあてた





ピアス?






気に入ってくれるかな・・・





見てきてもいい?





うん





からだを起こそうとしたけど
からだに力が入らない





どした?

優しい声で彼が聞く




ん・・・
ちょとダメかな

私は再びベッドへ倒れ込んだ





彼と愛を交わしたあと
私が暫く動けなくなってしまうことを
充分過ぎるくらいに知っている彼は





知ってたよ
という表情で私を見つめた





彼は
からだをよじって
ナイトテーブルの上に置いてあった
もう片方のピアスを取った




そして
枕にに突っ伏している私のてのひらに
そっと
握らせてくれた





これ・・・


手のひらの中には
細いゴールドのチェーンがついた
金色の小さなクロスのピアスがあった




ごめん・・
同じものじゃないかもしれないけど




この前・・・
大事にしていたピアスを
なくしてしまって
落ち込んでいた私・・・


忙しい彼が
そんな事を気にかけてくれていたことが
とても嬉しかった


胸の中が
じんわりと
あたたかくなった・・・






ありがとう・・・
すごく・・嬉しい


こっちもつけて




彼に右耳を向けた






彼の左手が頬をかすめて
右の耳へ触れた



ルナの耳たぶ
可愛い・・・

食べちゃいたい


そう言うと

ふふふっと笑っいながら


ちょっとぎこちなく
ピアスを通した




そして
耳たぶにキスをくれた





耳から首筋へおりてくる
彼の柔らかな唇の感触と
熱い吐息に



私はもう一度
目を閉じて



彼と二人で
無重力の世界へ駆け出した









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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。