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パーティーにて 

私の仕事はフラワーコーディネーター


 

父が会長を務める会社で仕事をしている。



 

今日は仕事関係のパーティ
彼を伴って出かける。


 


比較的年齢層の高いパーティーにあっては
彼は「若造」というくくりの中に入ってしまう。
 

でも彼はその仕事からなのか
落ち着いた色合いのパーティーでも
浮くというようなことはなく
しっくりとその場になじんでしまう。

 

でも
彼が発するオーラは
隠しても隠し切れず
キラキラと不思議な光を放ってしまう。



 

齢を重ねた紳士達は
まさにジェントルマンと呼ぶにふさわしい方々ばかり
そんな彼らは

その不思議な光を見逃さない。





 


ガーデンに面するその場所は
パーティ会場の喧騒から少し離れて
二人で静かにお酒を飲むにはぴったりなはずなのに・・・

 


とりかえひっかえ
ステキな紳士たちが彼の隣にやってきて
人生のなんたるかなどについて話し出す。


 

彼はいつになく真剣な面持ちで
彼らの話に聞き入っている。


 

どうやら女子はおじゃまみたい。



 

紳士方に彼を預けて
私はそっと席を外した。





 


今は社長として会社を取り仕切る兄が
「なかなか人気物だな。みんな彼と話をすると言うよ。
テレビで見る印象とはまるで違うんだねって」

 

それは最高の褒め言葉。

私は新しいグラスを取りにダイニングへ向かった。







 


帰りのタクシーの中で
ほろ酔い気分の彼はわたしの肩にもたれかかって
こういった。


 

「おれさぁ・・まだまだ子供だよな・・・やっぱり・・・」


 

こころなしか長い睫毛が濡れているように感じた


 

「そんなこと・・・」
そう言おうとした私の唇に
「しー」というしぐさで彼の左手があてられた


 


「人生・・勉強しつづけないと・・・」


 

「な、ルナ。そうだろ・・・そうしないといけないよな・・・」
 


「おれ、がんばるぞ・・・ルナにふさわしい男になりたいんだ」
 


そういうと深くシートに身をまかせた

そしてやんちゃな表情でピースを作った

 

わたしは彼のそのピースを作った左手を私の両手で優しく包みこんだ。





 

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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。