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Blood Moon 

ルナ窓の外を見て


彼からそんなメッセージが入った。



私は窓際に寄り
暮れかけていく春の空を仰いだ



そこには
赤い色をした
妖しい月が・・・ポッカリと浮かんでいた


それはBlood Moonと呼ばれる赤い月だった


本当はまん丸なはずの月の

上の部分が少し欠けていた



私は胸が傷んだ・・・



彼に対する私の気持ちを
映しているかのようだった



本当は
凄く
凄く
愛しているのに

胸の中にモヤモヤとした春霞がかかっていた



わかっている・・・
わかっているのに

わかってない・・・

自分の気持ちが
うまくコントロールできなくなっていた。





「ルナ!」


その時
リビングのドアが開いて
彼が息をきらして入ってきた。


「ふーーっ
間に合った・・・

ルナと見たかったんだ・・・赤い月」


そう言ったかと思うと
いきなり私を抱きしめた。

後ろから
ギュッと抱き締められた・・・


彼はそのまま首筋に唇を這わせて耳元で囁いた


「ここで・・・抱いていい・・・?」


なんて答えればいいのかわからないうちに


私はそのまま
彼とひとつになった


少し欠けた赤い月が
彼と私の秘め事をそっと見守っていた






「愛してる・・・ルナ・・・」


薄れていく意識の中で
彼の言葉が
胸の中の霞を晴らしていった・・・




気がつくと
私は彼の腕の中で微睡んでいた

目の前にある
彼の唇を
そっと右手の人差し指でなぞってみた


「ごめん・・・」


「どうして謝るの・・・」


「ここんとこずっと・・・ルナの様子が変だったから」



「・・・・・・」



彼の唇が私の唇にそっと重なった。



私の頬を涙が伝った。



「ごめんなさい」


「どうして謝るの・・・」
彼はさっきの私と同じ言葉を口にした。


「ヤキモチ妬いてた・・
仕事だってわかってるのに・・」






「ルナだけだよ・・・
ルナだけを愛してる」

彼はまるで子どもをなだめるように
私の頭を撫でた


私は目を閉じて
もう一度彼の背中に腕をまわした



欠けていた赤い月は
いつのまにか
満たされた月になっていた

青白い光が
窓からそっと差込んで

彼と私を照らしていた・・・・







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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。