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洗濯日和 

目覚めた時
まだ明けきれない都会の空は
グレーがかった紺色で
 

窓から眼下を見下ろせば
消えていない街灯や点滅する信号などが
微かに夜の気配を残している




1ヶ月半前からわかってた彼のお休み。
まとまった休みがとれるのは
何ヶ月ぶりかしら。

私もそれに合わせて休みを取っていた。




 

何の予定も入れず
ただ単純に休みを楽しもうよ

 

そんな彼の希望通り
休み中気ままに過ごすことにしていた。

 

どことなくうきうきする気分は
まるで遠足の日の子どもみたいに
私を早朝から目覚めさせた。


 

彼を起こさないように
そっとベッドを抜け出して
キッチンへ行きコップに水を汲んだ。


 


ふっと
からだが宙に浮いた感覚にびっくりすると
彼に抱きかかえられて寝室に戻るところだった。

 

どうやら水を飲んだ後
リビングのカウチで寝てしまったみたい


 

「どうしたの。随分早いお目覚めだね」
ささやくような彼の声に
頭の後ろが痺れたような感覚になった。
 

そして彼と私は
暫く甘い時を過ごし

 

次に目覚めた時

窓の外には抜けるような青空が広がっていた。







 


「汗かいたね。そうだ洗濯しようよ」




 

彼はいたずらっこのような顔で
そう言うと
ベッドカバーやピロケース
タオルやTシャツを両手いっぱいにかかえ
洗濯機に放り込んだ。



 


洗濯が終わるまでのあいだ
彼が淹れてくれたカフェオレを飲みながら
今日これからのプランについて話し合った。


 


彼の次のプランは散歩がてら昼ごはんの食材を
買う事。



 

いつもは車で行きたがるのに
今日は歩いて行きたいらしく・・・


 

でもそれは私にとって
とても嬉しい事で

彼の隣に寄り添うようにゆっくり歩いた。

 

ふと・・・
ほんとにふと
彼が私の手を取り
さりげなく手を繋いだ

 

ただ手を繋いでるだけなのに
こんなに幸せを感じることができるなんて


 

ココロの奥底まで
優しく満たされた気持ちになった。




 

「いい天気だね。うちのマンションから見る空もすきだけど
こうして見上げる空も・・・いいね。」


 

私のココロの琴線に響く
彼の優しい声



 

微笑み返した私も
「気持ちいいね」

繋いだ手にぎゅっと力をこめた。



 

 

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HN:
luna
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彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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