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30本めの薔薇 

改札口を出たところで
電車の中に傘を置いてきたことに気がついた。


駅からマンションまでは
タクシーに乗るような距離ではない。
しかもタクシー乗り場には長蛇の列が出来ていた。



私は濡れる覚悟で
雨の中を歩き出した。


でも・・・
雨は思っていたよりも激しく降っていて
私はあっという間にずぶぬれになってしまった。




彼のLIVE・・・FINALを観に行った・・

TOURが始まってからだって何度か会場に足を運んでいたからLIVEの雰囲気はわかっていたはずなのに・・・
FINALは何か特別な空気に包まれていた・・・


私はひとり置いてけぼりになった気分だった・・・






冷たい雨は体の芯まで冷し
私は心ごと凍りついてしまった。


部屋に戻ったら熱いシャワーを浴びよう・・・
そして凍った気持ちとからだを解凍しよう・・・

彼はきっと朝まで帰って来ない・・・
だから
ゆっくり解凍して・・
眠って・・・


明日の朝
帰ってきた彼には
笑っておはようって言おう


そんなことを考えながら
マンションのドアを開けた。



すると
玄関に彼のブーツがあった。


私は不思議な気持ちで彼のブーツを見つめた。






玄関のドアを開ける気配に気がついたのか
リビングから彼が出てきた。




「どした?
ずぶ濡れだよルナ・・・」




驚いた顔で私を見てる・・・



「タオル持ってこようか?」






凍りついた心・・・
言葉も発せない・・・



私は彼の横をすり抜けてバスルームへ向かおうとした。





すると
彼が私の腕を掴んで
自分の方へグッと引き寄せた。





「ダメよ・・・
私・・・びしょびしょ
濡れちゃうから・・・」



私は彼の腕を振りほどこうとした。





「いいよ濡れたって」



優しい華声で言う。



彼は
もっと強く
そしてしっかり
私を抱きしめた。








「ごめん・・・ルナ・・・・」



彼の暖かくて柔らかい唇が
冷たくなった私の耳に触れた。



まるでそれが合図だったみたいに

我慢していた涙が溢れてきた。

堰をきったようにしゃくりあげて泣く私を

優しく包み込むように抱く彼






熱いシャワーよりも熱く
凍った私を溶かしてくれた。







「ごめんね・・
濡れちゃったね・・・」





「ん・・
いいよ
こんなの濡れたうちにはいらないよ」





「でも・・
今・・・タオル持ってくる・・」




私が
彼の腕から出た瞬間だった。



「ルナ・・・」


そう言って
彼が革ジャンの内ポケットから
バラの花を一輪
私に差し出した。


跪いて右手を胸にあてているその姿は
はたからみたら
とても芝居じみていて
滑稽かもしれない



でも
私には見えた

ステージに現れた時の
白くてキラキラ光る衣装を着ている
王子様のような
彼の姿が・・



「sweetieに29本の白いバラを贈ったよ

だから30本目はルナへ贈るよ」




差し出されたのは
真っ赤な薔薇だった。







彼の手からバラを
そっと受け取った。




ありがと・・・


って言おうとしたのに










彼がもう一度私を抱きしめた。




「俺はさ・・
ルナだけの俺だよ・・」






囁くように言って
そっと唇にキスをくれた。























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luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。