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春はやくこい・・・ 



眠りにつく前は
安らかで規則正しい寝息が聞こえていたのに・・・


触れている彼のからだが思いのほか熱かった


私はそっと手をのばして彼の頬に触れてみた・・・



明らかにいつもより熱い・・・
ひたいにかかる前髪が汗で濡れていた




私は彼を起こさないようにベッドから出た。





冷たいタオルと
着替えのTシャツを持って戻ると


少し苦しそうな表情の彼が布団から顔をのぞかせていた




「大丈夫・・・?」




「ヤバい・・・風邪ひいたっぽい・・・」

彼はゆっくりと起き上がり
汗で濡れたTシャツを脱いだ。



「寒い・・・」
そう言うと急いであたらいしTシャツに着替え
ベッドに倒れ込んだ



私は彼のひたいに熱を吸収する冷却シートを貼り
彼の予定を確かめた。


仕事は昨日で一段落しているので
今日と明日はOFF
それを聞いて安心した私は
彼の頬にキスをしてから部屋を出た。





午前中
何度か彼の様子を見に行った。

はじめは苦しそうだった彼も
少しずつ薬が効いてきたのか
お昼を過ぎる頃にはぐっすりと眠っていた。



夕方近くなって
再び部屋へ顔を出したとき

彼は横になったまま本を読んでいた。



「具合はどう・・・?」



「だいぶいいよ・・・。でもまだちょっと喉が痛い・・・」



「何か飲みもの持ってこようか・・・」
そう言って部屋を出ようとすると


「ルナ・・・こっちに来て」
いつもより弱々しい彼の声


「一緒にいてよ・・・」
いつもより悲しげな彼の声



ベッドの中から差し出された彼の手に招かれるように
私は彼の隣りにすべりこんだ





「ルナ・・・冷たくて気持ちいい・・・」

私を抱きしめながらそう言った熱い彼のからだは
完全に熱を放出できないでいるようだった







「私にうつしていいよ・・・」

彼の熱い頬に
私の冷たい頬をくっつけた





「寒さに負けたな・・・」

彼がポツリと言う

屋外でのロケはかなり寒かったに違いない・・・




「早くあったかくなれよ・・って思う」
熱のせいでウルウルしている瞳・・・まつげも濡れていた


「そうね・・・早くあったかくなって欲しいね・・・薬・・・もう一回飲む?」
今度は私の冷たい手で彼の頬を挟んだ






「ルナが・・・キスして・・・ルナのキスが薬だよ・・・」

私はそっと彼の唇にキスをした






「春はやくこいよ・・・」
私の胸に顔をうずめながら彼は囁くようにつぶやいた











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luna
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彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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