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TERIYAKI TABETAI DESU 

キッチンカウンターに置いたスマホが
彼の歌を奏で始めた。


彼からの電話。


私は画面をタップして急いで耳に当てた


「ルナ!!」


もしもしと言う前に
彼の声が耳に飛び込んできた。



「ルナもう飯食った?」
彼の声が弾んでいる。



「まだよ・・・」



「じゃあさ
いつものところで待ってるから今から来て。」



「わかった。
すぐ出るからちょっと待ってて。」



私はダウンをはおると
急いで家を出た。


マンションのエントランスまで降りてきたところで
手袋を持ってくるのを忘れた事に気がついた

でも
また部屋まで取りに帰るのはかなり時間にロスが出る
待ってる彼に申し訳なくて
そのままガラスのドアを押して外に出た。




思っていたよりも
冷たい空気にちょっと驚いた。


そういえばさっき
今季一番の寒気がきていると天気予報で言っていた。

今夜の冷え込みはかなり厳しいですよ!

マフラーと手袋は必需品です!!

天気予報士の男性が首をすくめるようにレポートしていたのを思い出した。





彼が待っている「いつものところ」まで
走れば5分かからない

私は彼の元へ急いだ。




そこは
小さな児童公園で

程よく外からの視線を遮るような造りになっている。



一番隅っこのベンチに座っている彼を見つけた。

走って来た私を見つけ立ち上がった彼は
両手を大きく広げた

私は思いっきり彼の胸に飛び込んだ。


「ごめんなさい・・遅くなって・・・」
息をきらして言う私に


「ごめん。急に呼び出したりして」
そう言いうと私の両方の掌を彼の両方の掌で包み込んでくれた


「こんなに冷たくなっちゃったんだ・・・」
申し訳なさそうに言うと

彼は口元に私の指先をあて彼の息で温めてくれた・・・



そして彼は自分の革ジャンのジッパーを下げ
胸元に私の両手を入れてくれた

それから彼はふんわりと包み込むようにそっと抱きしめてくれた。




「あったかい・・」
つぶやくように言うと



「よかった・・・。でもルナ・・・体が熱いよ・・・」
指先の冷たさとのギャップに驚いた様子だった


「だって走って来たから・・・手袋忘れちゃって・・・指先だけ冷えちゃった」」


私たちは顔を見合わせて笑い合った。






「何かあったの??」
気になって聞いてみた・・・


「ごめん・・・やたらハンバーガーが食べたくなって・・・」




「外で?」



「そう外で」



「そういう時ってない?」
私の顔を覗き込む彼


「あるよね?」
念押し



私は答えるかわりに
彼をぎゅっと抱きしめた







「月がさ・・・」



「月が?」



「すごく綺麗だから・・・
この月を見ながらルナとここで
ハンバーガー食いたくなったの」




「今俺そんな気分」
少しだだっこのように言う彼がたまらなく愛おしく感じた。






「空気が澄んでるのね・・・ホントに月が綺麗・・・」

私は彼の腕の中から夜空を見上げた





すると急に視界が暗くなった・・・
私の唇に彼の柔らかな唇が重ねられたからだ・・・





青白い光を放つ月が
2人の影を映し出していた







ベンチの上にはMのマークの紙袋



彼と私は
体を寄せ合ってベンチに座り
照り焼きハンバーガーを頬張った。




飲み物のカップで冷えた指先を温めながら・・・







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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。