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傘 

彼と私は久しぶりに外でお酒を楽しんだ。



歩いて帰ろうか


彼はそう言って私の手をとり

のんびりと散歩するように歩きだした。



まだ3月も半ばだというのに妙に生暖かい南風が吹く夜だった。




時折私のワンピースの裾を煽るように吹く風に

私たちはじゃれ合いお酒の余韻を楽しみながら歩いていた。


あと5分位歩けばマンションに着く・・・というところで


突然バラバラと大粒の雨が降ってきた





もちろん傘など持っていない。


驚いた私たちは
近くのビルの
かろうじて雨が凌げそうな場所を見つけて雨宿りした。


少し待てばやむかな・・・


しかし
雨はますます激しくなり
さっきまで生暖かった南風が冷たい北風に変わったのがわかった

気温はどんどん下がり
雨を避けていたはずなのに
横殴りの雨風に吹きつけられてせいで
もはや2人はずぶ濡れの状態だった



ルナ大丈夫?
寒いの・・・


つないだ手が寒さで震えていた


彼は着ていた革のライダースを脱ぎ
私の肩にかけてくれた


でも一度寒さを感じてしまったからだの震えはとまらなかった


彼は私を腕の中に抱きかかえて雨を遮ってくれた









一向に止む気配の無い雨に
彼と私は意を決し
マンションまで走ることにした



彼の左手を必死で握って・・・






家に帰り着くと
彼は大急ぎでバスルームへ走り
シャワーを全開にしてから
バスタオルを持って

玄関で息を切らして座り込んでいる私のところへ戻ってきてくれた



そして私たちは
濡れて重くなりベッタリと肌に張り付いた
服を全て脱ぎ捨ててバスルームへ駆け込んだ


彼と抱き合い熱いシャワーを浴びた



寒さで震えていた唇に
彼が優しく唇を重ねてくれた





傘いらないなんて言ってごめん・・・


夕方出かけるときに
傘を持っていった方がいいかもという私に

傘いらね~
と鼻歌まじりに言ったのは彼だった




きっとこれからも
彼は傘を持たずに出かけるだろう・・・


それでもいいと思った



だってその方が彼らしいから・・・






ルナ
もう大丈夫?


優しい声で彼が聞いた



もう少しだけこうしていて・・・




私はそう言って
彼の背中に回した腕にギュッと力を込めた






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luna
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自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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