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聖なる夜に 

毎年クリスマスの時期は
何故か超多忙な
彼と私

お互い仕事だから仕方ないし

 

彼の中では
クリスマスだからと言って
何かスペシャル
っていうわけではないらしく

ロマンティックな事は
いまだかつてしたこともなかった。

 

だから
今日も
仕事終わりに
待ち合わせをして
シャンパンで軽く乾杯でもしよう
という約束になっていた。


待ち合わせは
23時。

ちょっとおしゃれなバーで。

 

 

私は約束の時間より
少し早く着いたけど
彼から

仕事が押してるから
少し遅れる
ごめん

というメールが来ていた。


 


彼が店に現れたのは
日付が変わる10分ほど前だった。

彼はいきなり
「ルナ来て」と
私の腕を掴み
店を飛び出した。



「どうしたの」と聞いても

「いいから早く」
とどんどん走って行く


「待って」と言っても

「もう少しがんばれ」
と走るのをやめない。

 


どれくらい走ったのかな


「ルナ、こっち!!」

彼が指を指した方に
オレンジ色に輝く東京タワーがあった。

 


彼は腕時計で時間を確認すると
「よっしゃー」と言い

ぐいっと
私の肩を抱き寄せた。

 

私は少しふらついて
彼にしがみついた

そして2人で
東京タワーを見上げた


その瞬間

タワーの灯りが
ぱっと消えた。

あたりは闇に包まれた。


 

 

 

「一緒にタワーのライトが消えるのを見たかったんだ」

 

その話なら知ってる。


東京タワーのライトが消える瞬間を一緒にみた
恋人たちはしあわせになれるって。


 

東京タワーならいつも
マンションの部屋の窓から
見ているのに・・・


 


でも

こうやって
彼は彼なりに
私のために考えてくれたんだな・・・って

ちょっと
胸が熱くなってしまった。

私はとても幸せな気持ちで
彼の胸に顔をうずめていた。

 

 

彼は私を力いっぱい抱きしめると
耳元で囁いた



 

「メリークリスマス・・・」




 

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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。