新しい曲ができたよ

そう言って
彼は私を彼の作曲部屋に招き入れてくれた




窓際にはギターを手にした彼・・


演出は
窓から差し込む月の明かりだけ


空には綺麗な満月



影をおとす長いまつげ
ギターの弦をつま弾く指





彼の奏でるメロディが
音符になり
月明かりに照らされて
金色に輝いていた


それは
ゆっくりと
彼の周りをまわり
部屋の中を漂っていた・・・




すいこまれそうなほど
幻想的だった






「まだ曲だけなんだ・・・どうだった」



感動は言葉にならない
私の瞳からは
ただ涙が溢れるだけだった



「ルナ・・・・」


彼は私に歩み寄り
そっと抱きしめてくれた



そして
優しく瞳にキスしてくれた・・・






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