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出会いのエピソード4 

5時10分前に家を出て
マンションのエントランス横のラウンジへ向かった。

 

すると
既に彼は来ていた。

 


中庭に面したソファに
こちらを背にして座っている。

 

私は呼吸を整えて
彼に近付いた。



 


遠慮がちに覗き込むと・・・・
彼は・・・



寝ていた。


 


その寝顔があまりにも美しくて
私は暫く
彼の顔に見とれていた。



 

 

視線を感じたのか???
ふいに彼が目を開けた。




「あ!ルナさん・・・」





「こんにちは」





「オレ寝てた?やべ~
ヨダレとかたらしてなかった?」

と口元を拭く仕草がかわいかった。





「ごめんなさい。お待たせした・・・?」




「大丈夫です。さっききたばかりで・・・」
そう言うと彼は大きくあくびをした。

 

「あ、すみません。女性の前で」
はにかんだ笑顔が
私の心の中にスッと入ってきた。

 


「いいの。それより・・・どこに行きましょうか」
 

 

「じゃあ超美味しいイタリアンのお店、どうですか?」
私がこくんとうなずくと

 

「よっしゃっ!!」とソファから立ち上がり

 

「行きましょう」と先にたって歩き出した。




 


タクシーに乗って10分程で
「超美味しいイタリアン」のお店に着いた。




 

 

そこはおしゃれなお店が立ち並ぶ表通りから
少し中に入ったところに
あって

 


一見するとお店とはわからないような佇まいだった。


 

 

「ここ、オレのオヤジの友達がやってるお店なんです。
お店っていうか・・・普通の家を改装したっていうか。
そんな感じなんです。
でもとびきり美味しいですよ」




あらかじめ予約してあったのか

 

小さな庭が見える
一番いい席に案内された。




Antipastからはじまった
イタリアの家庭料理は
どれもとても美味しく
そしてタイミングよく運ばれてきて

 

彼と私は楽しい夕食の時間を過ごした。

 

 

オーナーの
「また来て下さい」
ということばに送られて店をあとにした2人は
少し歩いて


食後に飲んだレモンチェッロの酔いをさました。




 


「ルナさん。今日はご馳走さまでした。」
ペコっと律儀なお辞儀をした彼は
「僕がご馳走しますからもう一軒寄っていきませんか」
と言った。

 

彼の提案はとても嬉しかったけど


 

私は明日早朝から仕事があることを理由にして
帰る事を選んだ

 


「なんだかこのまま帰るのはもったいないな。
だってまだ9時前だし・・・」

 

少し困った顔をした私を見た彼は

 

「うそうそ。帰りましょう。
しつこくしてルナさんに嫌われたくないし」と
おどけたように言うと


 

左手を挙げてタクシーを停めた。




 

 

 

 

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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。