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つかのま・・2 

朝・・目が覚めて


彼はカーテンを開けると
何も言わずに
しばらく黙って外を見ていた



ホテルの窓から見える景色は最高だった。
穏やかなエメラルドグリーンの海はどこまでも澄んでいて
太陽の光がさんさんと降りそそぎ・・・


の・・・
はずだった・・・









ルナ・・・ごめん



彼はそう言うと開けたカーテンを再び閉じてしまった






プライベートビーチの海岸線に沿って立ち並ぶ
パームツリーは
右に左に激しく葉を揺らし

お辞儀をしているようにも
踊っているようにも見えた

空の色を写した海は鈍色に染まり
穏やかなはずの波が大きくうねっていた




窓には大粒の雨が
ガラスを叩くように当たっていた





彼は身体をなげだすようにベッドに倒れ込んだ




天気予報をチェックしなかった・・・


彼は枕に顔を埋めながら
悔しそうにそう言った



発達した熱帯低気圧が
梅雨前線を刺激して沖縄に荒天をもたらしている様子だった



ここのところずっと忙しかった彼
天気予報などチェックする暇などなかったのは当然で

東京の天気は梅雨はどこへ行ってしまった・・・というくらい
毎日お天気だったんだから
仕方ないと・・・そう思う







雨だけならまだしも
風が強く
海が荒れている
これでは水上バイクに乗ることは・・・当然無理だろう



追い討ちをかけるように
彼のiPhoneに着信があった

水上バイクの手配をお願いしていた知り合いからだった



彼は明るく対応していたが
電話を切ると


右手で拳を作って
枕にパンチを浴びせていた



私はそんな彼を・・・そっと・・・背中から抱きしめた





ルナ・・・
ルナを乗せて
海の上を走りたかった・・・


ルナの不安を
少しでも取り除ければ・・・って思ったんだ


ごめん・・・
ホントに




私の心の中に
切ない気持ちが溢れた
私は彼の背中に顔を埋めた





ありがとう・・・
いいの・・・

こうして
ふたりで
思いがけなく沖縄に来れたんだもん

それだけで充分満足よ


ほら・・
こうしてくっついていれば
水上バイクと同じ・・・


彼の腰に回した腕に力を込めて
ぎゅっと抱きしめた


ベッドバイク・・・かな??


彼を励ますために
苦し紛れの言葉を口にした






今・・・
ルナに乗ってもいい・・・?


腰に回した私の腕を抱くようにして彼が言った





私が黙っていると
彼は体勢を変え
私の方に向き直った




いい・・・?


私の瞳を覗き込むようにして
再び彼が囁いた




私は小さく頷いて
彼の胸に顔を埋めた


彼は私の顔を両方の掌で優しく挟むと
くぃ・・っと上を向かせて
唇を重ねてきた





私の中に・・・小さなさざなみがよせては返し
どんどん沖の方へ流されて行った





踊るように揺れていたパームツリーのように

シーツの海の中で
激しく・・・踊った・・



そして私は・・・
いつしか
おおきなうねりの中にのみこまれていった・・・









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luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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