Dance with・・・
*edit
2013/02/08 16:23:19
2013/02/08 16:23:19
クライアントとの食事が長引いてしまった。
今夜こそは彼より先に帰宅して
彼が帰ってきた時に家にいてあげようと思ったのに
そう思いながら玄関のドアを開けた。
そこには見慣れた彼の黒いエンジニアブーツが私を出迎えてくれた。
やっぱり私の方が遅かった・・・
ワイン飲みすぎたかな・・・
無理に杯を重ねてふらつく足でリビングへ続く廊下を進んだ
そっとドアを開けると
彼が踊っているのが見えた。
テレビの画面に映像を映し出している
リビングの入口に背を向けて画面を見ながらおどっている彼は
ヘッドホンをしているせいもあり
私が帰ってきたことに気がついていないようだ
私は彼に見つからないように
リビングの端で
彼が一心に踊る姿を見つめた
部屋の照明は全て消されて
ダウンライトの明かりだけが彼を照らしていた。
まるでリビングルームが
ステージになってしまったみたい・・・
彼はどんなところでもキラキラと輝いているのだ。
何か新しい振り付けなのか
何度もステップを確かめ
ストップと再生を繰り返し
彼は踊り続けた
最後に
通しで踊ること3回・・・
彼は漸くヘッドホンを外し
万歳をするように大きく手を広げた
私は小さく拍手をした。
「ルナ!!」
驚くように振り向く彼
「帰ってたんだ。おかえり」
前髪が汗で額にはりついていた。
「こっそり見学させてもらっちゃった。すごい激しいダンスだね」
私は彼に歩み寄りタオルとミネラルウォーターを渡した。
キャップを開け
ごくごくと喉をならして水を飲む
勢い余って喉元に水が溢れる
「あ~気持ちよかった。踊って踊って踊りまくったよ」
タオルを首にかけ
少し落ち着いた様子。
「ルナも踊ろうよ」
私の手を引っ張る。
「え~。無理無理」
そう言う私の手を取り腰に手を回してステップを踏み始めた。
「ほら、前に少し教えてあげたでしょ。こうやってこう」
私は彼にリードされながら
優雅に・・・とは言えないステップを踏んだ。
と・・・・
まだ酔が冷めない私は足がもつれて
その場に倒れそうになった。
そんな私をがっちり捕まえくれた彼
私は彼の腕の中にすっぽりとおさまってしまった。
「ごめんなさい・・・ちょっと酔ってて」
「いいよルナ・・・」
彼は私の背中を優しく撫でてくれた。
「ドラマ・・・見たでしょ」
彼が囁いた
「ん・・・そう。この前ひとりで寂しかったから・・・
でも・・・なんでわかったの?」
「だってDVD入れっぱなしだったから」
彼が若い時に出演した社交ダンスを踊るドラマ
見たばかりだった・・・・
そしてこうやって・・・今・・・彼の腕の中で踊る・・・
酔がまわった頭では
現実なのか夢なのかわからなくなってしまった
彼が私に頬を寄せて
唇にそっとkissしてくれた。
キスは少しだけしょっぱかった・・・
彼の汗の味がした・・・
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今夜こそは彼より先に帰宅して
彼が帰ってきた時に家にいてあげようと思ったのに
そう思いながら玄関のドアを開けた。
そこには見慣れた彼の黒いエンジニアブーツが私を出迎えてくれた。
やっぱり私の方が遅かった・・・
ワイン飲みすぎたかな・・・
無理に杯を重ねてふらつく足でリビングへ続く廊下を進んだ
そっとドアを開けると
彼が踊っているのが見えた。
テレビの画面に映像を映し出している
リビングの入口に背を向けて画面を見ながらおどっている彼は
ヘッドホンをしているせいもあり
私が帰ってきたことに気がついていないようだ
私は彼に見つからないように
リビングの端で
彼が一心に踊る姿を見つめた
部屋の照明は全て消されて
ダウンライトの明かりだけが彼を照らしていた。
まるでリビングルームが
ステージになってしまったみたい・・・
彼はどんなところでもキラキラと輝いているのだ。
何か新しい振り付けなのか
何度もステップを確かめ
ストップと再生を繰り返し
彼は踊り続けた
最後に
通しで踊ること3回・・・
彼は漸くヘッドホンを外し
万歳をするように大きく手を広げた
私は小さく拍手をした。
「ルナ!!」
驚くように振り向く彼
「帰ってたんだ。おかえり」
前髪が汗で額にはりついていた。
「こっそり見学させてもらっちゃった。すごい激しいダンスだね」
私は彼に歩み寄りタオルとミネラルウォーターを渡した。
キャップを開け
ごくごくと喉をならして水を飲む
勢い余って喉元に水が溢れる
「あ~気持ちよかった。踊って踊って踊りまくったよ」
タオルを首にかけ
少し落ち着いた様子。
「ルナも踊ろうよ」
私の手を引っ張る。
「え~。無理無理」
そう言う私の手を取り腰に手を回してステップを踏み始めた。
「ほら、前に少し教えてあげたでしょ。こうやってこう」
私は彼にリードされながら
優雅に・・・とは言えないステップを踏んだ。
と・・・・
まだ酔が冷めない私は足がもつれて
その場に倒れそうになった。
そんな私をがっちり捕まえくれた彼
私は彼の腕の中にすっぽりとおさまってしまった。
「ごめんなさい・・・ちょっと酔ってて」
「いいよルナ・・・」
彼は私の背中を優しく撫でてくれた。
「ドラマ・・・見たでしょ」
彼が囁いた
「ん・・・そう。この前ひとりで寂しかったから・・・
でも・・・なんでわかったの?」
「だってDVD入れっぱなしだったから」
彼が若い時に出演した社交ダンスを踊るドラマ
見たばかりだった・・・・
そしてこうやって・・・今・・・彼の腕の中で踊る・・・
酔がまわった頭では
現実なのか夢なのかわからなくなってしまった
彼が私に頬を寄せて
唇にそっとkissしてくれた。
キスは少しだけしょっぱかった・・・
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