風邪ひきさん2
2011/11/01 16:45:26
薬が効いて高い熱は下がったけど
微熱が取れない・・・
「だるい・・・」
とベッドから出てこない彼。
今日は一日おとなしく過ごすらしいです。
ちょこちょこ部屋をのぞいてみるけど
ずっと寝てる・・・
余程疲れてたんだね・・・
お昼になったので
おかゆを作って彼のところへ持って行った。
「具合はどう?」
「まだ・・・だるい・・・」
ホントにだるそう・・・
「おかゆ作ったけど・・・」
「腹へってない・・・」
苦しそうな声・・・
「そっか・・じゃあ・・また後でもってくるね」
「ルナ・・・」
部屋を出ようとした私に彼が小さく声をかけた。
「ルナが食べさせて・・・」
少し甘えたような口調の彼は
小さな子どもみたい。
彼のぷっくりした唇は
とても魅惑的で・・
そんな彼の口に少しずつ
スプーンを運ぶ
ただそれだけの事なのに
私はなんだか
すごくドキドキしてしまった。
「ルナ・・・」
私の名前を呼ぶ彼の
その声のトーンで
彼が何を望んでいるのか
わかる・・・
私はそっと彼の唇にキスをした。
「一緒に寝て・・・」
彼は私の手をとった。
私は彼の隣にそっと滑り込んだ。
微熱がある彼のからだは思ったよりも熱い・・・
「ぴったりくっついたら・・・私が熱を吸収するかも」
私は彼の背中に手をまわして彼をぎゅっと抱きしめた。