読書の秋に
*edit
2011/09/09 20:34:39
2011/09/09 20:34:39
「う~ん」
子どものような声で
彼が寝起きの伸びをしている。
朝の伸びは気持ちがいいと
毎朝実行する彼なのです。
今日の彼は
起きてシャワーをあびた後
軽くコーヒーを飲み
パティオに置いた
チェアで本を読み始めた。
一昨日の散歩の時に買った文庫本。
ある少年の夏休みを描いた小説。
ここ何ヶ月で取れた久しぶりのOFF
少し遅れた夏休みと取っている自分と
重ね合わせたみたい。
「なんだか懐かしいな・・・。
子どもの頃の夏休みを思い出すよ・・」
陽射しが強くなりはじめ
彼は太陽に包まれながら一心に本を読んでいる。
「焼けちゃうんじゃない」と声をかけるけど
サングラスをかけた彼は
白い歯をみせるだけ
「太陽に愛されてるからね」なんて
腕のうぶげが金色に陽の光に輝いていた
冷房が効いた部屋で読書すればいいのに
彼のもとに
絞りたてのフレッシュグレープフルーツジュースを運んであげた
「今年の秋は読書の秋にしよう。そうしよう」
と妙に真面目に言う彼のほっぺに
軽くキスをして。
この記事へのコメント
この記事へコメントする
この記事へのトラックバック
この記事のトラックバックURL