今欲しいもの
2011/09/21 13:51:34
朝寝坊の彼を起こすために
寝室をのぞくと・・・
ベッドの真ん中に
大きく両手を広げて
大の字に寝ていた。
彼にそっと近付いて・・・
鼻をつまんじゃおうかな~と思ったら
ぐいっと腕を引っ張られて
彼の隣に倒れこんでしまった。
「おはよう」
ちょっと鼻にかかった甘い声
私が大好きな彼の声
「おはよう」
そう言って
お目覚めのキスをした。
「ねぇルナ
オレさぁ・・・今・・・欲しいものがあるんだよな・・・」
「何?」
「ルナ・・・」
彼は私の目をじっと見つめた。
私は彼の瞳に吸い込まれしまいそうになって
そっと目を閉じた
「なんちゃって!
そういう欲しいとかじゃなくて
すっげぇ寝心地のいいベッドが欲しいんだ。」
茶目っ気たっぷりの笑顔でそう言われて
ちょっと拍子抜けした私は
「このベッドだって充分寝心地いいと思うけど」
とぷーっとホッペを膨らませた。
「そうなんだけど・・・
このベッドをさらに上回る寝心地の良さを持つベッドが欲しいんだ」
「じゃあ今度探しに行く?」
「無駄にでかいっていうのもいいかも」
朝から他愛ない会話を交わす
私と彼なのでした。