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おかえり 

彼が不在の間
ずっと仕事が忙しかった。

 

そのおかげで
彼が出発した夜のような寂しさは襲ってこなかった。
そして時間はあっという間に過ぎた。

 

 

明日の晩は彼が帰ってくる
そう考えるだけで
甘い感情が胸いっぱいにひろがった。

 

 

 

私は少し多めにワインを飲み
深い眠りについた。

 

 

 


私は夢を見ていた。

 

 

きれいな海の波打ち際に
一人で立っている。

 


水はマリンブルーよりも透明で
水面がキラキラ光っていた。

 

足元に寄せては返す波がくすぐったい。

波はしだいに私を包み
ふくらはぎから腰へ
そして胸の高さにまで達した。

 


すると私はなぜか
大きく手を広げて
ゆらゆらと波間に浮いていた。

 


ときおり
波が首筋や耳の後ろをくすぐる。
すごくくすぐったいような・・・
でもずっとこうして波間をただよっていたいような

不思議な感覚だった。

 

 

ふいに大きな波がきて
私のからだをのみこんでしまった。

 


苦しい・・・
息ができない・・・


私は大きくもがいて
波の渦から抜け出そうと試みた。


でも波の力は大きくて全く自分の思うとおりにからだが動かない。

 

すると今度は
波にからだが押し上げられて海面から大空へ急上昇しはじめた。


止まろうとしても止められない

 

どうしていいかわからず

もうどうなってもいいと思い


波のうねりにからだをあずけた・・・・

 

 

するとさっきよりもおおきな波がやってきた。
私はその波のてっぺんに彼が立っているのを見た。

優しい顔をして私を見下ろしている。


「ルナ・・・」
と何度も私を呼ぶ声が聞こえる。


私は必死で彼のいるところまに追いつこうと
もがいてもがいて波をけってあがっていった。


そして彼の手につかまったとき
大きな波はものすごい勢いで崩れ
私と彼をのみこんでしまった。


私は泣きながら彼の名前を呼んだ。

彼を探そうと必死に彼の名前を呼んだ。

 

でも私は彼を探すことができずに深い海の底に
ゆらゆらと沈んでしまった。

 


気が付くと
私は最初にいた波打ち際にうちあげられていた。

 

 

 

そこで私は目が覚めた。

 


なんだか
すごくなまなましい夢だった。

からだのあちらこちらに
いろんな感覚が残っている。

 

目を開けると
窓の外はまだ薄暗く
朝日がのぼるまでまだしばらく時間がありそうだった。

 

私はもう少し眠ろうと思い寝返りをうって・・・・

驚きのあまり
心臓が飛び出しそうになった。

 

 

そこには
今夜帰ってくるはずの彼が寝ていた。


枕に顔をつっぷしてすやすやと寝息をたてている。


腰まではだけていたブランケットを
引き上げて肩までかけてあげた。

 


「ルナ・・・・」
寝言かな?


私はその美しい寝顔をのぞきこんだ。

 


「ルナ・・・・来て」


寝言じゃなかかった。

 


「おかえり・・・」

私は彼の腕の中へ滑り込んだ。


「ただいま・・・帰ってきたよ・・・」

目を閉じたまま彼は言った。

 

彼は私を後ろから抱いている。


私の耳元で内緒話をするように囁いた。

 

「さっきのルナ・・・・すごくよかった・・・いつものルナじゃないみたいだった・・・」


そして私の事を力いっぱい抱きしめた。

 

 

 

 

 

 


 

▼つづきはこちら▼

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luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
あなたもlunaと一緒にステキな妄想してみませんか。
できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。