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いい夢みせてあげるから・・・ 

家についたとき 
リビングに彼の姿がなかった。

彼の部屋からギターの音する
きっと曲づくりに集中しているのかもしれないと思い
ただいまの挨拶もせずに
わたしはそのまま
バスルームへ向かった





ベッドルームで髪を乾かしているところへ
彼が顔を出した


「ルナ・・」
私を呼ぶ声が
少し尖っていた


「今日さ・・・何回も電話したよ」


私は驚いてバックからスマホを取り出した。


電池が切れて動かなくなっていた。


「ごめんなさい。電池切れてる」

今日は仕事がとても立て込んでいた
いろんなことに忙殺されて
電池が切れていることにさえ気付く暇もなかった




彼はそのまま何も言わずに
部屋を出て行ってしまった


今夜の私には彼の気持ちを受け止めるだけの余裕がなかった
彼を追いかけて行って

彼の気持ちをほぐしてあげる
そんな優しさを持っていなかった






夜中に目が覚めても
隣りに彼はいなかった


枕元に置いてあるスマホを手に取った

充電完了のメッセージがディスプレイに出ていた

電源が切れている間センターに止まっていたメールが
9通きていた

開けてみると
そのうち4通が彼からのメールだった





ルナ電話して。





ルナ何時に仕事終わる?




ルナこのメール読んだら電話して




ルナもう家についた




いずれもたった一言のメールだけど
約30分おきにメッセージは送信されていた







ごめんね・・・
私はスマホを胸に抱いてつぶやいた



ふと彼の言葉が蘇った

何度も電話したんだよ・・・

どうして電話をくれたんだろう




急に胸が締め付けられるように
切ない気持ちに襲われた



私はベッドを抜け出して
彼の部屋へ向かった

ドアの外から様子をうかがってみる
映画を見ているらしい
英語のセリフが漏れ聞こえてきた



そっとドアを開けると
彼はラグの上でまるくなって寝ていた

私は彼にブランケットをかけて
しばらく彼の寝顔に見入っていた










ルナ・・・
   ルナ・・・


耳元で私の名前を呼ぶ彼の声がする

歌うように優しい彼の声


ルナ・・・・愛してる・・・



愛しい声に導かれるように
寝返りをうった






目の前に彼の寝顔があった



朝の柔らかな光に包まれて
まるで天使のようだ

触れると溶けてなくなってしまうのではないかとおもわせるような
透明感を纏っている



私は手をのばして
そ・・っと
彼の頬に触れてみた



ふと涙が
彼の腕に一粒・・・おちた

溢れ出る涙を止めることができない




ルナ・・・


目を開けた彼が
眩しそうに目を細めた

そしてギュッと私の手を掴んで
彼はその胸の中に私を引き寄せた




ルナ・・・
どうして
泣いてるの



嗚咽して答えられない私を

力いっぱい抱きしめてくれた





ルナ・・・

いい夢みせてあげるから・・・・


もう少し寝かせて・・・・






そう言って
優しいkissをくれた









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HN:
luna
性別:
女性
自己紹介:
彼の日記を元にlunaが妄想で日記を書いてます。
もちろん全部フィクションです。
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できれば「luna=あなた」で妄想しながら読んで下さい。